3月3日 スキー
雪の国に来たからにはウィンタースポーツを楽しみたい!と思っても、なかなか機会と装備とお金がないのが留学生の悲しみ。
ですが、大学のスポーツセンターIKSUがイベントを企画してくれました。ありがたい。
そんなわけで、十年以上ぶりにスキーをしに行くことになりました。
隣町ベンネスまでバスで40分。
目的地周辺で道に迷ったそうで、バスの運転手さんとガイドの人がわたわたしていました。
着いたところは、田舎のファミリースキー場です。コースは4つほどの小規模なところみたい。
このところずっと晴れていたのに、今日に限って曇り。青い空もきらきら光る雪も見れなくて少し残念でした。
スキー組とスノーボード組がいます。
今日行った人たちにしても、その後目にしたたくさんの家族連れにしても、スキーの方が圧倒的に人気です。
スノボは数えるほどしかみなかったので、びっくりしました。去年部活のスノボ旅行では、周りもスノボの人ばかりだったように思います。
まとめて説明を受けるんですが、正直ヘルメットの耳あてしててあんまり聞こえなかったです。
ガイドと写真とレクチャーを担当してくれる#iksualpinの人たち。めちゃくちゃかっこいい。
1.初めてスキーする人クラス
2.ブレーキかけれるけどターンはできない人クラス
3.ターンできるけどさらに上達したいクラス
4.レクチャーいらないので勝手に滑りますクラス
と細かくグループに分かれてレクチャーを受けます。
少し不安ながら見栄を張って、私は「2.ブレーキかけれるけどターンはできない人クラスを選びました。
そして、見事にグループの足を引っ張り続けました・・・。申し訳なかったです。
まず板のつけかたがうろ覚えで前後逆だったし、右に曲がろうとすると毎回コースの端っこにある網みたいなやつに突っ込むし、その度に先生に助け起こしてもらわないと抜け出せないし、よく見ると周りはぜんぜん転んでないし、リフト上手く乗れなくて止めちゃうし・・・ほんと申し訳ない。
しまいには、最初の何回かは先生が横についていてくれました。最後尾でちょっと目を離すと雪に埋まっている私をそうとう心配していたものとみたいです。すみません。
そうーー私にとってのいちばんの難関は、ターンでも小道でもなくリフトなのです。
滑るというかほとんど滑り落ちました。途中で転んで板が外れ、コース脇でつけなおそうとしたのですが、坂が急すぎてうまくいきません。
諦めて、少し傾斜がゆるくなるところまで、よっこいよっこい歩いていきました。深い雪のなかを重くて歩きづらいスキー靴で進むのはとってもしんどかったです。
その後もしばらく迷子すること30分くらい。
ようやくグループと合流したときには、あら不思議。ふ
木立のなかもわりとすいすい滑れるようになっていました。
レクチャーのイケメン先生に「どこいってたの?っていうか急に上手くなったけどどうしたの?」言ってもらえて、今年最大のドヤ顔をしました。へへへへへ嬉しい。
そういえば、日本のファミリースキー場って基本的にコースアウトは禁止というイメージなんですが、こちらでは全然そんなことないそうです。お父さんと小さな娘ちゃんが颯爽と生い茂った森の中を駆け抜けていたり、リフトに並んでいると急に横の林からちびっこスキーヤーたちがものすごい速度飛び出してきたりします。
と考えると、これもまた貴重な体験なのかもしれません。
お昼ごはんはバーベキューと聞いていましたが。
はいでましたハンバーガー。肉パテを温めるだけなのをバーベキューと呼ばないでほしい。
ところがまぁ、これがとってもおいしいのです。
ぱさぱさのパンにカット野菜と薄っぺらいパテを載せて、それをバーベキューソースとフライドオニオンで強引に味付けしただけなのに。ジャンクフードなのに。
おいしいです。実に悔しい。
おかわりしました。
スキー教室は午前で終了し、午後は各自自由に滑ります。
果敢にジャンプに挑む友人たち。私はカメラ係です。
雪の上を滑るというの、楽しいです。頬で風を切る爽快感も、森の中をジグザグするスリルも、何ならもうリフトも楽しい。けどやっぱり、ただただ滑るという感覚そのものが楽しいんだなと思います。日常のなかにまずない感覚ですし。
そんなわけで、今日もとてもいい一日でした。