さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

2月12日 学校へ行こう!

ウメオからバスに乗って1時間弱。

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ベンネスという小さな町にやってきました。

今日はウメオ日本人会(1月21日 ウメオ日本人会 - さむがりがさむいところへ)で知り合った方のご厚意で、とある公立小学校を1日見学させていただくことになりました。

 

入ったのは小学校1年生のクラスです。

日本の子どもたちと比べるとやっぱりみんな体が大きいから、私はてっきり小学3年生くらいだと思っていました。

先生に聞いたら「一般的な学校のシステムとか教室の設備などについてだったら、好きにのせて大丈夫よ!」とのことだったので、それについておもしろいなーと思ったこと。

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バナナのほかにリンゴやみかんなど、全員が机のなかにフルーツを持っていました。午前の休み時間の後におやつの時間があって、そのときに一斉にもぐもぐ食べます。

高い机と椅子。今まで2つ他の小学校の教室を見たことがあるんですが、そこでもやっぱり机も椅子も大人のおなかぐらいの高さで、机の板はパカっと上に開くようになっていました。

 

あと、ほとんどの子が同じ筆箱を持っていました。真っ白な布のポーチみたいなやつ。

スウェーデンの学校では教材の他にも勉強に必要なものは配布されるとは聞いていましたが、筆箱までとは思いませんでした。

もちろん自分のものを持ってきている子もいました。鉛筆や消しゴムも年に◯本などと決まってはいますが、全員もらえるそうです。

 

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23,4人の児童に対して、教室内に先生が3人いました。ただしうち1人は特別支援のために1:1でつけられている先生なので、一般的には先生は2人だそうです。

メインの担任の先生でない方の先生は、毎時間変わります。算数のときは算数の、国語のときは国語の専門の先生が来るそうです。

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算数も国語も電子黒板が授業の中心でした。書いて説明するときももちろんあるけれど、ホワイトボードに一から板書するのではなくて、電子黒板のスクリーンに書き込みます。

 

ウメオ大学の授業でちょうど習っていた、スウェーデンの教育ポリシーやインクルーシブ教育における取り組みを実際に見ることができたことです。

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例えば、特定の科目ごとに”Special Learning Group"と呼ばれる小さなグループで授業を受けること。日本でいう少人数クラスみたいなかんじでしょうか。障がいのあるなしでなく、単純に「ちょっとこの教科は苦手・・・」という子たちを少人数グループにして指導します。

担任の先生によると、実際に授業の成績で分けることもあれば、ただ少人数にするためにランダムに子どもを選ぶこともあるそうです。

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他にも先生が首から小型マイクを下げていたり、教室の横に小さなユニットがついていたりなど、インクルーシブ教育実践の例が見られてよかったです。 

 

あと、国語(スウェーデン語)の授業でやっていたワークブック。

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「Aの文字に必要ならば◯か・・を書き入れましょう」という問題。

スウェーデン語学習者が苦労する A, Å, Ä の区別、母国語話者でもまぎらわしいことに変わりはないようです。

 

 

小学1年生だと、学校自体は1時に終わります。その後は午後6時まで「フリーティス」と呼ばれる学童保育のようなものがあります。

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今日はその時間にお宅にお邪魔させていただきました。

温かいコーヒーでフィーカしたり(手土産のおかきが喜んでもらえて嬉しかったです)、三きょうだいとお絵かきして遊んだり、ほっぺたがゆるみっぱなしな時間です。

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お母さんがとても優しい方で、ちょっとした日常の小話を聞くと胸がほっこりしました。もっと話したかったな。

 

 

帰りは、スウェーデンに来て初めて電車に乗ってみることにしました。

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「ウメオにしか行かないから大丈夫!」と聞いていましたが・・・本当だった。

 

見た目は電車というより新幹線みたいです。

そういえば、おうちにあったプラレールについて「こっちの子で電車が好き!って子はまず見ないからねー・・・」とお母さんが話していたけれど、車両のバラエティーが少なかったりするんでしょうか。あとは日本の都心部ほど電車が身近ではないでしょうし。

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なかなか出発しないと思ったら、車内が停電しました。

車掌さんが口頭で何やらアナウンスしていますが、当然スウェーデン語。かろうじて”minut"だけ聞き取れたものの、「few minutesで解決しますって言ってるのかな?」と推測するしかありません。

近くにいたおじさんに聞いたら、さらっと英語に翻訳してくれました。
日本の田舎の電車で同じことが起きたら、いったいどれだけの人がこの対応ができるんだろうな。もちろん英語教育の質がうんぬんとかはあるけれど、そもそもの言語が国際共通語と近いって便利だよなとつくづく思います。

電車自体は10分とかからずに発車しました。

バスでは1時間弱の距離も、電車なら30分であっという間でした。こんなに手軽だとは。

またベンネスの町に来たいです。

 

 

 

おまけ

今日の Umeå Theatre Company 練習風景

今回は出番がないのでカメラ係をしていたんですが、なかなかいい一瞬が撮れたと思います。

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広報用に拡散OKな写真ですのでご安心ください・・・あと、ちゃんと子どもも見れる舞台なのでそれもご安心ください!健全で!下品な笑いがないコメディーです!

今後もしつこく宣伝していきますので、ぜひ見に来てくださいね。

 

 

 

そんなわけで、今日は一日もりだくさんの素敵な日でした。

ベンネスのAさんと3きょうだい、ほんとうにありがとうございました。
また電車に乗って会いにいくね、一緒に遊ぼうね。

 

 

2月14日追記:

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True love stories coming this May in ,,Complete Works of William Shakespeare (Abridged)"! Happy Valentine's day from Umeå Theatre Company!

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