2月8日 ウメオ大学の図書館
大学の図書館をうろうろしていたら、教科書コーナーを見つけました。
スウェーデンの小学校や中学校で使っているテキストが見れるのか!!!とわくわくスキップするように進んでいったのですが、置いてあるのは大学の授業で使う参考書ばかり・・・。
学芸大学の図書館にある教科書コーナーは公立の小学校で使われている様々な出版社の教科書を1年生から6年生まで取り揃えたところで、模擬授業やら教育実習などでとってもお世話になるのです。ああいうのを想像していました。
でも考えてみれば、たしかに教科書といったら大学の教科書だよなあ・・・。
教育学部だけの大学と総合大学との違いを久々に実感しました。
じゃあ、絵本はどうなんだろう?ウメオ大でもちびっこ向けの絵本は置いてるのかな?
と思って聞いてみたら、地下の書庫にあるそうです。
書庫の入り口。
これまた学芸大の図書館のように、学生証をピッてする改札みたいなゲートがあることを想像していましたが、そのまま入れる階段でした。
書庫だけでこの広さ・・・
ちなみに、この図からスウェーデンの(というかウメオ大の?)ややこしい階数表示が見てとれます。
この書庫は地下ですが、建物のなかでいちばん下の階なので、「プラン1」
ここから数え始めて、ひとつ階が上がるごとに「プラン2」、「プラン3」・・・
わかりやすく図解しようとしたら、余計わかりにくくなりました。いやでも実際わかりにくいんですって。
せめてウメオ大のなかで数え方を統一してくれればよいものを!上の階で授業をした後エレベーターで「1」のボタンを押したときに、それが「2階」である場合と、地下まで行ってしまう場合があります。どっちにしろ外には出れないし。
実はこの「PLAN式(勝手に命名しました)」の数え方には、引っ越してきた当初からずっと悩まされ続けています。
朝から講義棟が見つからずうろうろしていると、同じく日本から来た留学生の方と会いました。
なんか図書館もそうなんですけど、地上から入ったのに
「PLAN 2
Second Floor」
とか書いてあったりするんですよね。イギリス式にGround Floorとかそういうレベルじゃなく・・・っていうかGround floorがなくて、どうやら地下も全て含めていちばん下から「PLAN1」「PLAN2」ってつけてるみたい???
また解明したら報告します。
半年経っても、やっぱりまだ迷っています。もうしょうがない。
話を戻して、書庫に着ました。
普通に迷子になるような規模と入り組み方です。
こういう動く棚、ハリーポッターにでできそうな魔法みたいですごく好きなんですけれど、中に並んでいる本が古くて分厚い洋書だとなおさら雰囲気が出てどきどきしてしまいます。
学芸のものと同じような電動式だけでなく、手動(?いやまさか)の古いタイプもありました。
こんど行ったときは、試しに動かしてみてみたいです。
そんな本棚の迷路の奥深く、やっと子ども用図書のコーナーにたどり着きました。
日本の漫画がありました。
なんとワンピースのコレクション!
本の角はもうぼろぼろで、とても使い古されていることがわかります。みんな夢中になって読んだのかなあ・・・。私は漫画を書いたわけでもワンピースの大ファンなわけでもないのに、なんとなく嬉しくなってしまいます。
スウェーデン語の勉強も兼ねて、1巻を借りていくことにしました。
そのほかにも、赤ちゃん向けにほとんど文字のない絵本から、ディズニーアニメの絵本、少し大きくなった子ども向けに長い文章が入っている絵本。「絵本はおいてあるかな?」どころじゃなく、たっぷりありました。
書庫がこれだけぎゅうぎゅうなのだから、
上の階の本棚がガラガラなのにも、ようやく納得がいきました。
そういえば、ウメオ大学の図書館で本を借りるのは初めてです。
もちろんセルフ制なのですが、これまたハイテクでした。
上の木のテーブルで、四角く囲まれた部分。なんの変哲もないここに本をぽんと置くと、一瞬で読み取ってくれます。
市の図書館と一緒。
本の貸出と返却は、完全にセルフです。
図書館内随所にこういったパソコンがあります。
まず、右のマイクみたいな棒の下で貸出カードのコードを読み取ります。ここまでは普通。
そこから先が、個人的にびっくりでした。
下のマウスパッドみたいなところに本を載せると、バーコードも何もついていないのに、一瞬で読み込んでくれます。
ICチップか何かでしょうか?ぽんぽんと本を載せるだけでいいので、とっても楽です。
でも学生番号は手打ちでないといけなかったので、そこは少し面倒くさかったです。
そんなわけで、3冊借りました。
実はまだ、いちばん右の絵本でさえも、内容は3分の一も理解出来ないんですよねー。あはは。
でも、絵本が好きなのです。可愛い絵のページをめくるだけで、話の流れはわからなくても不思議と癒やされます。
よーし、スウェーデン語を勉強するぞー!と新年から張り切っていろいろ手をだしています。
張り切っては、いるけれど・・・