2月14日 スウェーデンで教育実習<準備編②>:無犯罪証明書(Certificate of Criminal Record)の発行/いざ交渉!②
後輩と教育学部からスウェーデンに留学する人向けに、小学校で実習やボランティアをするにあたって必要な無犯罪証明書の提出についてメモしておきます。
毎度のことですが、大学や地方や年度や担当者によって情報はぜんっぜん変わっているかもしれません。最終的にはちゃんとしたサイトで確認してくださいね!
単に、私がネットをあさっていて情報がほとんど見つからなかったときに、せめて前例とか体験談があればなぁと思ったので自分で書くことにします。
私のケース
まとめ方がピンとこなかったので、とりあえず時系列に並べます。
スウェーデンでの学校で実習するには、無犯罪証明書が必要らしい
・東京学芸大学→ウメオ大学
・大学の授業の一貫として、3週間学校での実習がある
・その学校の校長に犯罪証明書を提出しないと実習ができない
の場合。
さて、スウェーデンのルールで、小学校や中学校の教室に”部外者”が継続的に出入りする場合は、校長に無犯罪証明書を提出するのが必須となっているそうです。
つまりウメオ大のケースに限らず、スウェーデン内で教育実習をするならどの大学でも必要となる可能性が高いということ。
・・・ということを知ったのが、授業のある学期の始め。昨年秋です。
ただ、この情報は授業のシラバスに書いてあったことなので、一つ前の学期にあった同じ授業のものを確認しておけばよかったのかもしれません。それは一つ反省。あと必要だということはすっかり忘れていました。それも反省。
で、来月末から授業が始まるという段階になって「そろそろ無犯罪証明書を発行してもらってね!」という確認メールが授業の先生から届きました。
「そろそろ申請しないと・・・というかそもそも無犯罪証明書って何なんだ」とその日のうちに調べてみてようやく、いかに発行が面倒で困難であるかを知りました。
日本の無犯罪証明書
犯罪経歴証明書(はんざいけいれきしょうめいしょ、英: Certificate of Criminal Record)とは、各都道府県警察または警察庁が発給する、ある人物について犯罪経歴が無いまたは有ることを証明する公文書である。(中略)一般的には無犯罪証明書、警察証明書などと呼ばれている。
ようするに普通は、自分の住んでいる都道府県の警察に申請するものらしいです。各都道府県ごと手続きやかかる期間は微妙に違うようです。
で、これが海外在住になったとたん、ものすごーく面倒なことになります。
時間も手間もかかります。数週間だったのが数カ月単位。指紋を直接とらなくちゃいけないからみたいです。数週間で済ますには、いちど帰国しなければなりません。
スウェーデンの場合、 申請から交付まで最低でも2~3か月とのこと。とても実習開始までに間に合いません。
そのうえ日本は発行条件が厳しく、問い合わせたところ、実習目的での発行は認められないそうです。
相談するのはタダ!
困りました。この教育実習の授業のコーディネーターに会いにいくアポをとり、同時に学芸大の国際課にメールで相談することにしました。
一方で、スウェーデン警察による無犯罪証明書もあると聞き、返事を待つ間にそれを試すことにしました。
スウェーデンの無犯罪証明書
1年も在住していないような留学生であっても、スウェーデン警察から無犯罪証明書を発行してもらうことができるそうです。
しかも日本のものと違い、とくに発行目的の条件はありません。
Police Record Extracts | The Swedish Police Authority
申請書類もデジタルで記入してメールで送るだけなので、とっても楽ちん。さすが、手続きのオンライン化先進国です。
申請から発行まではわずか2週間で、郵送で受け取ることができます。
何から何までこちらのほうが楽なので、最初からこちらで申請しておけばよかったと思いました。
大学発行の人物証明書
ウメオ大学の授業コーディネーターの方とようやくお話しすることができました。日本のように実習のために無犯罪証明書が発行できない国の場合、母大学が作成する無犯罪証明や人物証明でそれに代えられることができるそうです。
至急、学芸大の国際課に連絡をとり、書類を発行してもらうことにしました。
1週間ほどで、こんなかんじの証明書を発行してもらえました。
そんなわけで、この証明書をもって無事、実習に行けることになりました。
めでたしめでたし。
これからスウェーデンに教育実習のある留学をする方!
- 無犯罪証明書が必要かどうか、早めによく確認してください。
- 先方の大学に日本の大学の人物証明書で代えられるかどうか聞いてみてください。おそらく日本の警察からは発行してもらえません。
- それでもダメなら、スウェーデンに来てから無犯罪証明書を発行するのも手です。
それが言いたかった!私がめちゃくちゃ苦労してストレス溜まったから!!
繰り返しますが、大学や地方や年度や担当者によって情報はぜんっぜん変わっているかもしれません。最終的にはちゃんとしたサイトで確認してください。
おしまい
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