５月４日 公演初日 ： かぼちゃパンツ
ついに、公演の日がやってきました。
小道具の準備に、ポスター制作に、演劇そのものの練習に、発音レッスンになんだかずーーっとやっていたような気がするけれど。
たった３ヶ月の間の出来事なんだよなあ。
２月１日
役をもらいました！すごく嬉しい！
『ウィリアム・シェイクスピア全作品（超短縮版）』
37作品！97分間！俳優6人！さあどうする！？ ――２時間笑いっぱなし！――ポスターからまぁ、ハードルを上げること上げること。でも台本を読み合わせの段階でもすごくおもしろくて、終始みんなゲラゲラしていました。
ふふふふふふ、うれしいです。
開演は夜８時なので、それまでずっとわくわくうずうずです。
日中は手の空いているメンバーで、中心街で当日券を売ることになりました。
ポスターを抱えて、衣装のなかでできるだけ目立つものを選んで、いざ出発！
あのですね。
中心街で現地集合なんです。で、他のメンバーは別のところにいたので、私だけ大学から道具を持ってバスで向かうことになったんですけど、それはぜんぜんいいんですけど、
「じゃあ、その格好で集合場所までよろしくね」と監督。
あの、私ひとりでバスで乗るんですけども。
そうさりげなく抗議したのですが、さりげなくさりげなくスルーされました。
一体なんの罰ゲームなんだろうかと思いつつ。
いいのです。
かぼちゃパンツ、いちど履いてみたいとひそかな憧れあったし！恥ずかしくない！宣伝なんだから！
無事に仲間と合流し、寒空の町を練り歩いてきました。
ちなみにメイクをお任せしたら、ほっぺと鼻の頭が丸く赤くなってました。いつも絵に描いているみたいになったので、なんだかうれしい。
寒かった。ほんとうに寒かった…。
ひとつおもしろいなと思ったのは、私の初対面の人に対するコミュニケーション能力が、日本にいるときとだいぶ違ったこと。
私わりとガツガツいくタイプだと自分で思っていました。その後二度と会わない人への宣伝とかならなおさら。
それが、なんか今日はとっても自分に自信がない人みたいだった！ぜんぜんグイグイいけない。
劇団だと私おとなしいんですよ。驚いたことに。で、それがそのまま反映されたのかなと思います。
私はメンバーのなかで断トツに英語ができなくて知識も経験もなくて。ちょっとしたミスですぐおどおどしてしまうし、普段ならすらすら話せるような簡単な英文でさえ単語につっかかります。劇が始まっちゃえば、上手いことなりきっちゃって急に英語能力上がるんだけどなあ。
で、今回の宣伝では、それが上手く行かなかったんだと思います。訳になりきってやれと言われたけど、これ私の衣装じゃないし。てか死ぬほど寒かったし。そうだ寒いのが悪い。
そんな修行も終わり、公演前の集合時間まで２時間空きました。
うずうず楽しみで落ち着かないので、ごはんを食べました。
この鶏のもも肉のなかにバジルやらいろいろ詰められたやつ、とってもおいしかったです。
エネルギーは満タン！
あとは、全力で本番に臨むのみです。
夜１２時半。
片付けが終わった後も興奮が収まらず、ステージの上で踊るクルーたち。
公演は、大成功でした。
満員御礼で立ち見が出て、最後にはスタンディングオベーション。
サインや握手をせがまれるなんて、初めての経験でした。
私大して出番多くないしそもそもド素人どころではないのでちょっと申し訳ないような気もしたんですが、やっぱりニへニへ頬が緩んでしまいます。だって本物の役者さんになったみたい！
客席との絡みたっぷり、アドリブどっさりのこの劇。台本どおりにいかなかったシーンやハプニングもありましたが、お互いがカバーしあってぜんぶ笑いになったと思います。
ああー楽しかった。
やっぱり主役の３人はすごいです。あんまりかっこよくて、スポットライトで照らしながら、何度も息を吸い込みました。あと監督のピアノ（効果音とBGM）が笑えないほど上手い。
で、もともと目立ちたがり屋気質の私です。
これはまずいなと思いました。
スポットライトに照らされて、観衆がしんと私のセリフに聞き入っているのを感じながら、ホールの天井まで声を響かせるときの快感。
非常にまずいです。癖になりそうです。
見に来てくれた友達、ありがとう。
よかったらまた来てね！笑
まだの方はお楽しみに！
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２時間でわかる全シェイクスピア作品集
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あと３回も、こんな夜が来るなんて、しあわせです。
残りの公演も、がんばります！
