4月20日 教育実習、ならびに町の教会のピアノ
1時間目:スウェーデン語
IT活用のザ見本みたいな先生がいて、電子黒板のタッチ機能など活用していつもとってもわかりやすい授業を行っています。
ただ、長文とか教科書に載っていない文章をクラスに見せたいときは、細かい字でスクリーンに映しだすよりもプリントのほうが向いています。だんだん電子黒板の得意不得意が見えてきました。
2時間目:英語
今日はもうひとりの実習生の子が、英語の授業の先生です。
趣味の言い方というのをテーマに、話す・話す・書くの3つの活動を行いました。
見習いたいと思う点ばかりです。
・授業のテーマに沿って、イントロダクションから少しずつレベルアップした内容構成になっていたこと
・授業のいちばん最初に「この授業では、静かにしてほしいときのサインで手拍子リズムをします。聞こえたら同じリズムをまねしてたたいてね」と導入したこと。
・人気の趣味を予測してスクリーンのパネルを開けていくゲームで、パネルになかった考えを言った子のも、パネルの下にその場で書き加えていたこと。子ども側だったらうれしいよなあ。
・3分間歩き回って答えを集める活動中、スクリーンに大きなタイマーを表示しておいたこと。子どもたちは時間を見ながらきりがいいところで各自終えるので、時間通りにぴたっとみんな席についていた。
・クラス全員の子の名前を覚えてあって、指すときに名前を呼んでいたこと。
などなどいっぱい。
さすが、母国での教育実習を終えているだけあります。とても参考になりました。
3時間目:社会
今日も道徳的な内容。
「自分らしくいるって、どういうこと?」というテーマでディスカッションを行っていました。
ディスカッションといっても子どもたちに自由に討論させておくわけではなく、ひとり発言するごとに先生が補足やら何やら(内容が詳しく聞き取れないのが悔しい)言って、また次の人が発表、という形でした。
この先生、この学年の授業に限らず、話し合いの際の先生の介入はけっこう大きいなと感じます。
4時間目:算数
授業の途中から、何やら久々に聴覚過敏がひどくなってきたので、5時間目に出ずに帰ることにしました。
今週はほんとうに忙しかったし、とくにストレス溜まっている自覚はあったなあ。
と考えながら、ぽかぽか陽気のウメオの街を散歩しました。いやぁしんどかった。
写真奥に見える灰色っぽいのは、ウメオ川です。
まだ雪が積もっている個所は残るものの、大部分がもう溶けはじめています。
持っていったおひるごはんが少なかったので、中心街でもういちど食べることにしました。
もはや行きつけの日本食レストラン、相模に行くことにしました。
女将さんに、今年も次の交換留学生への荷物の引継ぎを頼むついででした。
天井にこいのぼりが。もうそんな季節なんだなあ。
女将さんは、威勢がよくて優しいです。
「なんか好きな魚ある?今日入ってるのはねぇ、マグロと、サーモンと、イカと…」
「イカ!イカ好きです!」
「そうかい!じゃあ、イカ入れてあげるね」
今週ものすごくがんばった、自分へのご褒美です。
・・・「自分へのご褒美」というフレーズ、なんかちょっと都会の大人の女の人っぽいかんじがしませんか!!
おいしかった。お寿司も、前菜の枝豆も、お味噌汁も、食後の緑茶も、ものすごくおいしかった。
元気なときに友達とわいわい食べるごはんもおいしいけど、疲れたときにひとりでご褒美に食べるごはんも沁みるようにおいしいと思います。
街には、なぜかカモメの集団。
アコーディオン弾きのおじさんが戻ってきて、またにぎやかな雰囲気です。
外があんまり気持ちいいから、家までも歩いて帰ることにしました。
いつもと違う道を歩いてみました。
ウメオの街でいちばん大きい教会。近くを通ったら、中からピアノの音が漏れてきました。
教会ってどうも苦手で、ここも一度も入ったことないんですけれど。
近づくほどに、ものすごーーーーく上手で綺麗なピアノが聞こえてきます。聴覚過敏だの自分で思うくせに、もっと近くで聞きたくなって、つい中に入ってしまいました。
人を惹きつける音ってほんとうにあるんだなぁ、と思いました。
ひとりも見えない教会に、透き通って広がるピアノの音。
ピアノのいちばん下から上まで使って、高速で音が連続しています。でも、ぜんぜんうるさくないんですよね。静かな曲調というわけでもないのに、この上なく心地いい。すごいです。
あの作りこまれたステンドグラスを音にしたら、たぶんこんなかんじなんです。
柱の後ろになっていて腕しか見えないけど、たぶんプロの方なんだろうな。わかんないけど。
しばらく後ろに座って聞いていました。そうか、これが癒しか。
演奏が終わったので聞こえないほど控えめに拍手をしたら、ピアノの陰からのそっと男の人が出てきました。
半袖Tシャツに小太りのおじさん。スマホをいじりながら私をちらっと見て、めんどくさそうに小さく片手を上げました。
なんか!なんか・・・!
いや、いいんですよ。ぜんぜんいいんですけれども。人を見た目で判断しちゃいけないと常々思うんですけれども。
でも言いたい。
思ってたのと違う!!!!!