さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

4月15日 ヘラジカどん

大学からバスで北へ1時間

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バディープログラムのイベントで、ヘラジカと触れ合える、ヘラジカ農場に行ってきました。

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着いたらまずはおひるごはん。

手作りのヘラジカのシチューです。

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味や触感は牛肉みたいでした。おいしくて2回おかわりしました。

シチューの味が濃かったのもあるかもしれません、本来はけっこう独特の風味が強いらしいです。

たしかに触れ合う前に食べておいてよかった。

 

で、実際に見てみたら、

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でかい。

馬よりも牛よりもでかい。さすが車と衝突すると人の方が死ぬだけあるわ。

夏でツノがある時期だったら、もっと迫力がありそうです。

 

ツノはこんなかんじ。

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日本の鹿と同じく毎年生え変わるとのことで、小屋のあちこちに置いてありました。

ニホンジカや"Elk"のほうのヘラジカ(これは”Moose”のほう)とのツノと形が違って、ただ枝分かれしているのだけではなくて、ぺたーんと面になっています。マイタケみたいだなと思いました。

持つとびっくりするほど重いです。もう岩。去年とれたという大人のツノは、重すぎて持ち上げられませんでした。よくこんなん頭につけてられるなぁと思っていたら、ヘラジカたちも頭が重すぎて疲れるから厳しい冬が来る前にツノを落とすのだと説明されました。

 

で、ここにいる彼らはとっても人懐っこいです。すりすり寄ってきて撫でられてくれます。

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↑1歳だとこのサイズ。ぎりぎり人間の身長より小さいぐらいです。

で、2歳になると

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どーんと見上げる大きさ。

 動画もあります。

スマホの方:タップすると動きます)

 

動画の中での説明と質問

「そっちは1才、その子は2才だね」
「それって若者ですか?」
「まだまだ若いよ、20年以上生きるんだから」
「じゃあ、ティーンエイジャーってことですか!」
「まさしくティーンエイジャーだね。そのうちデートを覚えるよ」

 

ちなみにここは家族経営らしく、ちっちゃい女の子が一生懸命、お世話をしていました。昼ごはんのときもお手伝いしてたなあ。

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ヘラジカがますます大きく見えます。獣の奏者エリン感。かっこいいです。

がんばって話しかけたら、ヘラジカたちの名前を教えてくれました。「おじいちゃん!あの人ちょっとスウェーデン語しゃべった!!」ってわざわざ報告しに行っていて可愛かった。

最近小学校で子どもが話すスウェーデン語に慣れておいてよかったです。おしゃべりできて嬉しい!嬉しい!

 

ヘラジカ触り放題の動画。

毛みは固いと思いきや、意外とフワッフワ。触るとあったかいです。

こんなにおとなしいものだと思いませんでした。めちゃくちゃかわいいです。

 

顔だけ見ると、ちょっとカンガルーみたい。

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日本の鹿より鼻が長くて目が小さいです。「ヘラジカちゃん」というよりも、「ヘラジカどん」という呼び方が似合うかんじ。

ということは人間だったらニホンジカのほうが美人なのか、とか思ってしまいます。下衆な心。ごめんなヘラジカどん。

 

ひとしきり我われに撫でさせてくれた後は、みんなしてのっそりのっそり遠くへ帰っていきました。

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雪の上に続く一本道がすごく絵になります。

 

そのあと、博物館のようになっている小屋でヘラジカの生態について説明を受けて

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お土産を買って帰ってきました。

いやーとっても楽しかった!! スウェーデン北部らしい体験ができてよかったです。

 

 

ちなみにその後は大学で劇の練習があるので、それまで仲間とフィーカして時間をつぶすことにしました。

ぽかぽかあたたかかったので、図書館棟横のテラス席へ。

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冬にはありえなかった日の高さです。これでも午後5時前。

もうこれは春だなあ、と思いました。