さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

3月23日 教育実習:二日目

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今日も元気に小学校に向かいます。

私、小学生よりもるんるん歩いている自信があります。

 

 

例によって、ただただメモを貼るだけの手抜き記事です。

北欧の小学校なんて教育学部の学生なら多くが憧れをもつと思うんですが、来たい人全員が来られるわけじゃないので。せっかく機会をもらえたからには、できるだけみんなに共有したいのです。

写真見にくかったらごめんなさい。

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地味に文化の違いなんじゃ?と思っておもしろかったのは、クラスのくじ引きの方法。

私個人の経験では、そういう教室でのくじ引きといえば、わりばしが主流でした。小学校でも中学高校でも。

学校にひとりは、端っこに赤い印やら出席番号の書かれた割り箸の束を持ってる先生、いませんでしたか?

お箸を使う文化圏ではどうなんだろうと考えたこともありませんでしたが、この学校では小さなボールを容器に入れて使っていました。これは先生ひとりがもっていて様々なクラスで使い分けるのではなく、各教室にそれぞれそのクラスの生徒名が書かれたボールセットがあるようです。

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曜日ごとに時間割が決まってはいますが、驚いたことに1コマあたりの時間(50分など)や休み時間のタイミングが前日と同じとは限りません。だから予定黒板がないのかも。

スウェーデンの大学で、ひとつの授業が同じ曜日の同じ時間、同じ場所で行われないことに驚愕した私ですが、ここで育った人たちにとってはこれが普通なのかなあと思いました。

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英語の時間。

代表のひとりが、背後の黒板に書かれた文を周りからのヒントで当てるゲーム。

小学4年生のクラスですが、ハイレベルでびっくりしました。私このゲーム中学生でやった覚えが・・・

単語がなかなか出てこない子も、先生がさりげなく助け舟を出してくれるので積極的に発言していました。「これ言える!」だけじゃなくて、「これ言いたい!」でぽんぽん手が挙がるのは、言語教育の教室の雰囲気としてとっても理想的なんじゃないでしょうか。

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子どもたちが中休みをとっている20分間、先生たちもフィーカルーム(リラックスする方の職員室)でのんびりしています。

今日はテーブルの上に各種のチーズやクラッカー、マスカットなどが置いてあってびっっくりしました。食べ物が出てくることにも、それがめちゃおしゃれなことにもびっくり。私たちも無料で食べていいとのことだったので、ありがたくいただきました。意外と合うココアとマスカット。

毎週金曜日はこんなふうに、職員室で軽食が提供されるそうです。

 

空港や大学でも常々思っていたのですが、どうやらこの国の文化では、机に座るとか、姿勢悪く先生の話を聞くとかはそこまで大きなマナー違反ではないようです。

たとえば大学では、その上で昼食を食べる人もいるテーブルに靴の足を載せている人をときどき見かけました。この教室でも、前のホワイトボードが見えづらいとき、後ろの席の子たちは遠慮なく机の上に座ります。読書するときや先生の話を聞くときの姿勢がどんなでも、とくに注意はされないようです。(先生の方針なのかも知らないけど)

 

私はついつい、机の上であぐらをかいている子を見ると「ちょっと」と言いたくなってしまいます。

もちろんそれは私の出身のところでの文化だから、実際に口に出すことはないけれど。それでもやっぱり「それ先生に失礼だよ!」とか「えっキミさっきまでその机の上にリンゴ置いてたよね!?食べてたよね!?」とか思ってしまう。

 

何が注意すべきで何がそうでないのか、こんな基本的なところさえも文化によって違うんだなあとひしひし感じました。

そうなるともう、臆病になってしまって何も言えません。

 

少し逸れるけれど、起こったことメモ。

先生の目の届かない校庭の隅、砂利入れコンテナの中に子どもが入って、他の子がフタを閉めて遊んでいる。そんなの、日本で実習先の小学生がやってたら、私は速攻で止めます。

だけど「いやもしかしてこういうのも自由に遊ばせる的な文化なのか?」「っていうか砂利入れコンテナなんてこっちに来て初めて見たし、実は遊具と同じ扱いだったりして?」変な想像ばかり膨らんでしまって。

結局「それ、私は危ないからやめたほうがいいと思うんだけど、どう思う?」とだいぶやんわりやんわり聞くことになりました。一方的に叱るより、意外とこの言い方良かったかもしれないなあ。

と思ったもつかの間、「だいじょうぶー!」「いつもだから!」という元気な返事。

結局それでも心配だったので、蛇じゃんけんを教えました。彼らには聞いたこともなないゲームだったそうで、すぐさま遊びをそちらにシフトしてくれてよかったです。

今回はたまたま上手く誘導できたけれど……次回から安全にかかわることは、知らないだウダウダ言ってないで、自分が危ないと思ったらすぐ止めようと思いました。反省。

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ベンネスの小学校に行ったときにもほぼ同じタイプの机がありました。

そのとき一日体験させてもらっていたことが、今想像以上にとても役に立っています。重ね重ね、ありがとうございました。

あのときは、ずっとひとりの女の子にくっついていたので、授業も休み時間も児童の立場で体験していました。今回はひとりの先生について教師の立場で見ています。比較ができてすごくおもしろい。

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自由にとれるといっても、野菜類をお皿にとっている子はクラスの中で片手に数えるほどしかいません。だいたいはみんな、メインディッシュのおかず(主食?)だけです。こちらの学校では給食指導のような考え方はないのか、また聞いてみたいと思います。

ちなみに本日の給食のメインディッシュ↓

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じゃがいものポタージュ。

お好みで、シナモンや砂糖、りんごソースなどをかけられるそうです。

みんなはおいしいおいしいと食べていました。私はあまり得意な味ではなかったです、じゃがいもの味がするとろろでした。

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ちなみにここまでのメモの中に英語のミスを発見した場合は、そっと目をつぶるかこそっと教えてください。

 

今日もがんばりました。良い日!