2月22日 留学状況報告書:6ヶ月目
曇りの日ばかりのウメオですが、今週は晴天が続きました。
空がつきぬけるように青いほど、雪がまぶしく煌めくほど、より冷たい日になる。晴れた日に気温がぐっと下がるのはどこも同じのようです。
今週は最低で-27℃までいきました。5分も歩かないうちに頬が強く痛みはじめますが、それで太陽が見られるならお安いものです。
連日オーロラのチャンスなのですが、どうしてもこの寒さのなか湖まで歩く気が起きなくて、結局全く見れていません。誰か一緒に行ってくれないかなあ。
そんなわけで、後半に入った留学生活の報告書です。
学習面
Health Psychology
今月の授業は、健康心理学。
日本だと心理学はどちらかといえば文系に分類されるように思うのですが(実際は統計などを扱うので文系出身者はきついと友人が言ってたっけ)、ヨーロッパ圏では理系扱いだそうです。
Health Psychologyともなると、より生物学の分野と切り離せない教科です。アデニンだのリボソームだの、高校のときの生物の授業を必死で思い出してくらいつく日々です。めちゃくちゃ楽しい。
と同時に、理系教科の方が英語で授業を受けやすいというのも本当なんだなと実感します。カタカナ用語はだいたいそのまま使えるという意味でです。
たしか数年前から、日本の高校の理科分野の教科書には必ず英語が併記されるとかなんとかで、大切な用語には小さく英語がくっついていたのを思い出します。なんかかっこいいからそれも覚えていたのが、今になって役に立ちました。
そんなわけで、毎日の授業はわくわくこなしています。
Svenska
ヒーヒーだったスウェーデン語の授業は、だいぶついていけるようになりました。
相変わらず、クラスのなかでは最底辺に近いところだとは思いますが。でも、宿題の内容ぐらいはなんとか聞き取れるようになったんです。成長を感じられて嬉しいです。
グループでの動詞活用ゲーム。マス内に書いてある命令形の動詞をサイコロの目によって(1=原型、2=現在形、3=過去形...etc)活用させて文を作る。
やっぱりその言語で言語を教えるって荒療治だけどものすごく効果的なんだなあと感じました。もちろん、モチベーションがあることと、授業以外で音を耳に入れる機会があることという要素は大きいとは思います。
こんなにおもしろいなら、スウェーデンテレビの子どもチャンネル、もっと早くから見はじめていればよかったな。
生活面・健康面
食事そこそこ
今月の授業も毎日午前にあるスタイルなので、そのまま大学で昼ごはんを食べます。先月同様、ここがいちばんの良い栄養源になっていると思います。
ストレスそこそこ
今月あたりから、真上の部屋がずっと騒がしいです。新しく引っ越してきたんでしょうか。毎晩深夜3時近くまで大声が響いてくるので、このところ寝不足です。あと昼間も昼間でうるさいから、わりかしストレス。
大学のハウジングオフィスにはメールしたけれど・・・早いとこ解決されるといいなと思います。
運動そこそこ
そういえば、前まで行っていたテコンドー教室が潰れて(?)しまったので、最近ウメオに進出したという新しいところに行きはじめました。
なんだかんだ3ヶ月近く練習できていなかったので、久々に運動できて気持ちよかったです。
Soo Shim Taekwondo Klubb Umeå - ホーム | フェイスブック
今度はちゃんと黒帯の先生がいるし、形の意味などの理念もしっかり説明してくれるし、帯の色ごと練習分けてくれるし、なんというか・・・安心です。
ただいかんせん微妙に遠いのです。
バスに揺られて片道20分。前の徒歩15分が恵まれすぎていたんだとはわかってはいるけれども。帰りは練習終了時刻から20分待たなくてはいけないのが、けっこうめんどくさいです。
練習は毎週火・日ありますが、だいたい週1ペースで参加しています。
行くのは億劫だけど、行くととっても楽しいのです。
最近は、スウェーデン語が少しだけ聞き取れるようになってきたことを実感します。それがまた嬉しいです。もちろん技能の小難しい説明とかは相変わらずさっぱりだけれど、「右から上に蹴る!」とか「次は反対を4回!」とか、簡単な指示ならようやく周りをきょろきょろしなくても理解できるようになってきました。成長!
その他
留学生活もあと3ヶ月ちょっと。
時間の流れがゆっくりなのは相変わらずです。「もう半年経っちゃったの!?」というよりは、「ずっとここにいた気がするのに、たった半年だけなのか」という気持ちです。
一方で、「もう終わりが見えてきたよね」と言うと周りには気が早いとたしなめられます。
実際どうなのでしょう。
異国生活は半年経ったぐらいからおもしろくなる、加速すると聞きますが、あっという間になるのでしょうか。生活に慣れることと、その場所でやることが増えるから、毎日が早くなるのかな。
実際、生活に慣れて、やることが増えました。
もうスーパーやバスであたふたすることはほとんどないし、人脈が広まったし、放課後はテコンドーや夕食を作る会に加えて、日本語教室・学校見学や演劇など前期よりもさまざまなことに挑戦できています。ほんとうに人に恵まれたなあ。
でもやっぱり、一日は長い。一週間も長い。一ヶ月もとっても長い。
充実しているってことで、いいんですかね。いいや!
やりたいこと、できること、出発前の目標は今も忘れずあるけれど。
目的意識にとらわれすぎないで楽しめればいいなと思います。またそれについてはまとめなおします。
報告書録
おまけ
このあいだの演劇の練習、自分のための落書きが、公式の宣伝に使われてたのでうれしいです。
出番が無さすぎて暇なときには、広報部隊として使ってもらえることになりました。ハッピー!