1月22日 こういう授業が大好きです
たまには授業の話を。
日本に帰ってから、自分で「あーこんなことやったなー」って懐かしく思う用です。
今日は教育の分野における市場がテーマ。
「私立中学校の校長」「公立中学校の校長」「小6の子をもつ親」×4パターンに分かれて1時間ほどのロールプレイングをしました。
私は私立学校の校長先生役でしたが、
こんなふうに、設定がけっこう細かいのです。
実際にウメオにある私立学校(授業の半分が英語で行われることで有名)のパンフレットを渡されました。「これをもとに、利益を得るべくできるだけ多くの子どもを確保しなさい」と。
ちなみに、大学まで学費が無料であることで有名なスウェーデン(給食費や修学旅行費などは別途かかります)。
実はそれは、公立私立かかわらずなんです。小学校からぜんぶ私立に行こうがタダ。「私立は高いから…」っていうのが無いそうで。びっくり。
でも私立校が無利益でやっているのかというと、そういうわけではありません。けっこう儲かるらしいです。
もう何度か授業で扱っているのにいまいちピンとこないんですが、児童1人あたりの予算を ”効率的に”使うことで、儲けを出しているんだとか。
(授業で先生が言ってた例)
公立学校では30人のクラス編成だとします。ある私立学校でそれを32人1クラスにすると、雇う教員の数は変わらなくても、子ども2人分多くの予算がもらえます。ほかにも、食堂を作らずに自分で弁当を持ってこさせるなどすれば、さらにお金が浮きます=利益!
もちろん授業や設備のクオリティーを下げすぎてしまえば生徒は集まらなくなり、公立学校と違って生徒数が減れば赤字になってしまいます。完全自由学区制のスウェーデンで子どもと親を引きつけるためには、学校の質や校風管理も手を抜けません。
こうして上手いこと、スウェーデンの教育の場で”市場”が活用されています。
・・・というのが今日の授業でした。もちろんどこの国でも上手くいくとは限らないし、欠点はこれから勉強していくんですけど、とってもおもしろかった。
話を戻して、ロールプレイングについて。
10分ほどそれぞれの役に分かれて資料を読みこんだ後、
教室から出て、廊下とかにあるソファーで面談に来る親待ち。なんか楽しい。
その後、この学校の特色を売り込んだり、あまり嬉しくない質問をのらりくらりとかわしたり・・・もちろん勉強にもなるんですけど、それ以上にめちゃくちゃ楽しかったです。
ちなみにこの時点では親が何パターンいるのか、どの親がどんなことを求めているのかははっきりわかりません。後から聞いたらこの4パターンで、それぞれまたA4ぎっしりの情報があったそうです。
いやーワックワクしました。例えば「うちの学校では、フランスの海で泳ぐ旅行に行きます…旅費は各家庭が払うけど」という情報が、その親御さんにとってプラス情報なのかマイナス要素なのかわからないスリル感とか?
ついつい勉強の本分を忘れかけて、ゲームのようにがっつり楽しんでしまいました。
まとまりのない記事になってしまったけれど、じゃあいいや、今日は自分用ということで。
興味ある分野について新しいこと知るって楽しい!英語で授業聞いたりディスカッションしたり楽しい!好きなときに質問や発言していいの楽しい!