1月9日 最後の晩餐
ウメオ大学は、今週で秋学期は終わり。
来週から新学期ですが、その前にテスト週間を乗り切らないといけません。
テスト会場を出たら、空全体が魅惑的な色に揺らめいていました。
実物はもっと赤くて、山際の端から端まで染まっていたのに。スマホのカメラにはなかなか写らなくて残念です。
それともうひとつ、新学期の前に。
スウェーデンに着いた次の週から開催していた、夕食の会の仲良しグループ。
いろいろおいしいものを作ってきたけれど、みんなが揃うのは、どうやら今回でほんとうに最後のようです。
フランス人くれめん、香港人あいばん、学芸大生マミさんが半期の留学を終え、それぞれの国に帰ってしまいます。
最後の晩餐は豪華にしよう、と思ったけれど、思い返すと毎回毎回豪華だったからなあ。どうしよう。
私は炊き込みごはんを作ることにしました。
日本から持ってきたばかりの静岡米も、思い切って封を切りました。
おいしく食べるために持ってきたんだもの。みんなで食べるのがいちばんおいしいに決まってるんだもの。
・・・とは思うものの。
だいじなだいじな日本米を一度に食べきってしまうのはやっぱりもったいなくて、鍋にじゃがいもを大量に入れてしまう私。
すまぬみんな。
カサ増しじゃなくてアレンジと呼んでください。
話を戻しまして。
あいばんがパエリアを作るそうです。
シーフードを茹でている潮の匂い。前は生臭くて苦手だったのに、こちらで海鮮物に飢えすぎて、大好きな匂いになりました。
他にも、首都大のパスタさんが白菜と鶏肉のスープ担当だったり、
写真提供パスタさん、ありがとうございます。
デザート隊長くれめんが山盛りリンゴに囲まれて、レパートリーの人気投票で一位だったクランブルだったり。
今日も豪華な食卓でした。
バディーグループの親交イベントの帰り道、「今日うちでヌードル作るけど、来る?」ってあいばんが話しかけてきてくれていなかったら。
そこから、誰かの寮のキッチンでわちゃわちゃごちゃごちゃ料理をするのが恒例にならなかったら。
ウメオに来てから5ヶ月間、こんなに充実していなかったと思います。
留学生活の始まりなんて、知らない土地でひとりぼっちに耐えるものだと思っていたんです。
それが、こんな毎週あったかいごはんと優しい友達に囲まれて。もうしあわせでしあわせで。
ほんとうに私は運と仲間に恵まれました。
くれめん、あいばん、マミさん、ありがとうございました。帰りの旅路も気をつけてください。
他のみんなもありがとう。もうあと半期、夕食の会どうなるかはわからないけれど、とりあえずよろしくお願いします。