さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

11月30日 たべるために、生きている!:こんなところに日本人!③

「相模」という日本食やさんに行ってきました。

中心街でお寿司を食べられるお店はいくつかあるけれど、そのなかで唯一日本人が日本食を作っている、ということで大人気なお店らしいです。

 

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 Sagami

↑公式サイト

 

 

店主のジュンコさんという方、名前だけは知っていたんです。有名らしいし。

学芸大からウメオ大からの留学生はとってもお世話になっていて、昨年留学していた先輩から私とマミさんへの引き継ぎ荷物を夏の間預かっていてくださいました。「お礼を言いに行かないとねー」とマミさんと話しつつ、なんだかんだこんな時期になってしまった。

そうそう、「ウメオ日本人会」というコミュニティーがあるらしいんですけど。何でもジュンコさんはそこの首領(ドン)なんだとか・・・。

噂を聞いて若干ビビリ気味だった私ですが、実際にお会いしたらサッバサバ明るい優しい方でした。でもやっぱり強そうです。船長とか族長とかいう名前が似合うかんじ。

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ザ・関西の肝っ玉かあさんというかんじ。瞬時に英語とスウェーデン語と日本語を切り替えて指示を混雑した店を切り盛りしていて、とってもかっこよかったです。

 

 

お昼のメニューは日替わりで、今日は うどん、お寿司、南蛮丼、ベジタリアンおっけーの天ぷらなどがありました。

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お通しとして枝豆がでてきました。もうそれだけでテンションMAXな私。

香港出身あいばんも喜んでいました。ヨーロッパの方じゃ、大豆は緑のときに食べないらしいですね。おいしいのになー。

写真下のハム太郎の絵本については後述。

 

ちなみに、夜はもっといろんな料理があるみたいです。(公式サイトのメニュー一覧:http://www.sagami.se/meny.php

 

私はうどんをたべました。ふふふふ。

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つゆに鶏だしがきいていて、とってもおいしかった!大好きなネギと鳥肉もいっぱい入ってたし。

日本から持ってきためんつゆと乾麺でうどんは作れるけれど、やっぱりお店の味はさすがです。私ふたりぶんぐらい食べられる気がします。つゆだけでエンドレスに飲める気がします。

 

あと、お腹いっぱいになったマミさんからもらった、お寿司も2貫たべました。ぬふふふふふ。f:id:yukana777:20171202062344p:plain

アボカド、えび、サーモンのお寿司はスーパーや学校のカフェテリアでも売っていますが、生のマグロとイカを見たのは日本を発って以来です。

おさしみ大好きの私。赤身大好き、イカタコクラゲ大好きの私。もうおいしくておいしくておいしくておいしくて!!うれしくてうれしくてうれしくて!!

 

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今日の写真提供:パスタさん

人間がしあわせになるために生きているのだとしたら、私やっぱり、おいしいものをたべるために生きています。

おいしいものをたべているときが、私いちばんしあわせだあ。
ブログの中身が食に関することばっかりなのも納得だあ。

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こんなに良いお店なら、もっと早くに来ればよかったなと思いました。

今日はなんともいい一日。

 

 

 

さて、先述したハム太郎の本について。

レストランの片隅に、子ども用のおもちゃや絵本(日本語・スウェーデン語・英語)が置いてありました。

「わーハム太郎だ!大好きだったな!」と思わず手にとったら、一緒に来た日本人以外のふたりがけっこうな食いつきで。そのままテーブルまで持っていくことにしました。

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「いやいや、ぜんぜん古くないよ、日本じゃたぶん今でもやってるよ」とそのときは言ったけれど、後から調べて見たら本当に古かった。

アニメ版が始まったのは2000年~でちょうど私の世代なんですけど、どうやら2013年を最後にテレビではもうほとんど放送されていないみたいです。

とっとこハム太郎 (アニメ) - Wikipedia

じゃあもしかして、今のちびっこたちって、このかわいいハム太郎のこと知らなかったりするのか・・・。

と、親や”大人”がよく言っているセリフと同じことを思ったことに気づいて、年をとったなあと実感しました。

 

このハム太郎の絵本、50音を順番に示した、いわゆる「あいうえお本」になっています。

最近ひらがな・カタカナを読めるようになったフランス人くれめん、大喜び。

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一語一語たどって一生懸命読んで、ときどき「What is this meaning?」と隣のサバイバルさんや私に尋ねてきます。たいへん微笑ましい。

ただですね。

例文が、なんていうか難しいというか、いや難しくはないんですけど、とってもとっても意味を聞かれて困る単語ばかりなんですよね。

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「へ へ へ」は "sound of laughing"、「ぽっと」は"kind of onomatopoeia"。ここまでは、まだだいじょうぶ。

でも、"What is 「ひゃっくり」?"とか、"What is 「『ほっと』ほたる」?"とか聞かれて、一体全体なんて説明したらいいんですか。

ぱっと聞かれても、まー困る困る困る。

”Just, sound! Making rhysm!"とか時間をかけて考えれば、きっと少しは上手く言えるのかもしれません。韻なら英語にもあるし、オノマトペってたしかそもそもフランス語から来ているし。

 

だからいちばん解説に苦労したのは、オノマトペでも韻でもなく、役割語です。

キャラクターが語尾につけるやつです、おじいさんの「~じゃよ」やマダムの「ですわよ」など。

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フランスをバカにすんな!と怒られるかと内心心配だった。

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「テトワ」、既に知っている単語ですが、「汚い言葉だから使わないで」と言われていました。めちゃくちゃ荒っぽいかんじらしい。

そうかぁ、フランス帰りの帰国子女、ハム太郎が思いを寄せる、上品な乙女リボンちゃん――f:id:yukana777:20171202062439j:plain

おもしろかった。

 

後から考えてみれば、役割語は英語や他の言語にもあるんだと思います。

例えば、ハリー・ポッターの原作を読んだときにはハグリッドのセリフだけ訛りすぎててすごく読みにくかったし。今プレイしているゲームどうぶつの森、言語設定が英語なんですけど、各キャラクターの語尾や語頭にそれぞれ謎の単語"Sparcles"とか"Rooowf!"とか入ってるし。形が違うだけなんですよねたぶん。

 

 

で。 

日本人のちっちゃい子ども向けの日本語の50音絵本が、そのまま外国語として日本語を勉強している人向けでないことは、そりゃそーだという話だけれど。

くれめん、すごく気に入っていたんです。「この本いいなあ、持って帰れたらいいのになあ、こういう本僕もほしいなあ」って。

ということで。

 

作ることにしました。

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ごくごく初級の日本語学習者向けに、できるだけ簡単で汎用性の高い単語。文なら、教科書とかで習うのと同じ敬語体にすることにしました。

ただ、それだけなら市販のあいうえお絵本のほうがずっと優れているに決まっているから、オリジナリティーで勝負!手書き文字がアレなのはご愛嬌!

 

 

しっかし、単純かつ、意味のとおる文を作ろうとしているだけなのに、

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なんか・・・なんか落ち着かないです。良く言えばシュールなんでしょうか。

 

クリスマスまでに色を塗って完成させようと思います。ふふふ。

今絵本あと2つ作ってるんです。ふふふ。

 

思う存分趣味に時間を費やせる11月ももうおしまい、来月からはまた毎日授業と課題でヒーフーな日々がはじまります。

それもそれで楽しみです。がんばります。

 

 

 

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