11月5日 合宿3日目:いってらっしゃい?
今日は大学内やウメオ川沿いのアートエリア、中心街を散策しました。
キャンパスがまとまっているウメオ大学ですが、例外がいくつか。建築学科と美術学科のキャンパスもそのひとつで、私が普段勉強している人文学棟などがある本校舎からは少し離れた中心街近くにあります。
学部棟に向かって芝生の散歩道が広がっていて、
現代アート作品やときには学生の作品も屋外展示されています。
快晴なら、こんな風景を見せてあげられるはずだったんですが・・・
Bildmuseet at the Arts Campus by the Umeå river. - Bild från Bildmuseet, Umeå - TripAdvisor
本日はあいにくの曇天。
ウメオ川に反射するのも寒々しい色の空です。これもこれで冬っぽくて風情があるかもしれないけれど、晴れた日のきらきらするウメオ川を見せたかったなあ。
その後、先輩の友人のヨエルさんという方とフィーカしました。
ウメオ出身で、ヨテボリ大の日本語学科だそうです。その授業では週に1度日本人学生がサポートに入るそうで、そこで知り合ったんだとか。
偶然このタイミングでウメオに帰省するとのことで、せっかくなので私もお話させてもらうことにしました。
3人とも英語がとっても流暢というわけではないので、コテコテあっちこっちでつまづきながら話が進んでいきます。
私は昔から誰かと話すとき、短い時間でできるだけたくさんのことを伝えたくてしょうがない性格だったのです。だからとっても早口で。
でもこちらに来てから、こういうゆっくりしたやり取りも好きになりました。一生懸命言葉を探しながら、えっちらおっちら手探りで相手に伝えるかんじです。
ウメオの町のことや冬の寒さ、オーロラについて、いっぱい教えてもらいました。
さすが、生まれ育った現地人は情報の量が違います。
そうそう、「さすが現地人」といえば。
カフェを出た後に、少し町の中を散歩しました。日没後の冷たい雨がぱらつくなか、ヨエルさんが建物について説明してくれたのですが、
私たちはニット帽に首はもこもこ、コートの下もいっぱい重ね着しているというのに!2枚って!2枚って!
生まれ育った場所の違いで彼はぜんぜん平気なのだ、と分かっているのですけれど。
何故か私の脳内おせっかいおばあちゃんが出てきて、「首そんな開いて寒いでしょう!?なんか巻く!?タオルならあるけんね!?」とか「んーな穴空きズボンなんて履いたら足がスースーして冷えちゃうでしょーよ!足はあっためなさい!後でばーちゃんその穴縫ったげよーか!」とかいらぬ心配をはじめるのです・・・。
ヨエルくんなんかごめん。
夕ごはんは、白菜鍋と白ごはん。
最後の晩餐はやっぱり日本の味を作ろうと思って、母上に送ってもらった白菜鍋のモトを解禁しました。
白菜はわりと簡単に手に入ります。ただ豚薄切り肉が見つからないので、少し贅沢をして冷凍白身魚を入れることにしました。
とってもおいしくできました。
おいしくて、おいしくて、まるで日本にいるみたいで、しあわせで、もうなにが悲しいのか嬉しいのかわからないのに泣きそうでした。
ブログを書くのがだいぶ遅くなってしまったので、振り返って書くより日記そのままぺたっと貼ります。6日の記事と内容少しかぶるかな。
長いわりにオチもおもしろみもない、ほんとただの日記ですけど。いいんです、ブログのいちばんの目的は、自分のための記録。留学中の心境メモですから。
夕ごはんを食べおわる頃、どうしても涙が止まらなくなってベッドの上に緊急避難したあとの話。
また思ったことについては、まとまったときにメモしておきます。
合宿の最後の思い出に、アフリカにいるテコンドー部の先輩にビデオレターを撮りました。なぜか漫才つきで。
いやぁ、無駄に一生懸命にバカをするの好きですわぁ・・・。
最後の夜をしんみり終わらせたくなかったのでよかったです。黒歴史作ったなあ、っていい(?)思い出です。
金曜の深夜から月曜の早朝まで、正味2日ちょっとしかなかったはずなのに、とっても長く感じました。1週間くらい過ごしたような気さえします。
とっても楽しいのととっても寂しいのとが、2時間おきぐらいにくるくる入れ替わって忙しかったからだと思います。
入れ替わるというよりは、ずっと両方同じところにあって、今どっちが表面に浮いてきていて上から見やすいのか、というだけなのかもしれません。うーん伝えづらい。
そんなわけで、一区切り。
どっぷり浸かった日本の世界から、今いるウメオの町へ頭と心を帰らせないと!
とってもいい思い出になった週末でした。