11月4日 合宿2日目:こちら東京学芸大学テコンドー部スウェーデン支部②
寮から半時間ほど歩くと、Nydalasjönという大きな湖があります。よくオーロラを見に行くところです。
今日はここの砂浜で、合宿の目玉のひとつであるテコンドーの練習をすることにしました。
ジャージに着替えて出発したの12時前。すでにこの陽の低さです。
表面が凍った湖は、光の反射がすごくかたいかんじがします。ゆらゆらしないからでしょうか。
これいいなあ、綺麗だし丈夫そうだし、家の床にほしいなあ。と思って、波打ち際から手を伸ばしてみたら、あっさり割れてしまいました。
ずっしり重いです。端がほんとうにガラスのように鋭くて、家に帰ってから見たら手が切れていました。
湖の表面の氷、ひとつの大きな板のようになっているものだと勝手に思っていました。いくつかの層が重なってできていて、それぞれ厚さや透明度が違うのでさらに綺麗です。
準備運動のあとに基本蹴りの練習。
砂浜の遊具につかまりながら、久々にきっちりフォームをみてもらいました。
こちらのWTF道場での練習は連続技が中心なので・・・と言い訳をしてはいけませんが、最近私はごくごく普通のトルリョチャギ(回し蹴り)ができなくなっていて、だいぶ危機感をおぼえています。
先輩に基本的なところから少し教えてなおしてもらいました。初心に帰って、次回からの道場で意識してがんばります。
今通っている道場では、速さや実用的な蹴りの強さを求められます。「そうやって腰を回して蹴るときれいだけど、遅いよね?」ってこないだ言われてしまって、わりとショックだったり。(きれいかつ速く蹴ることは可能で、単に私にその技量が無いだけなんですけどね!)
やっぱり、私はきれいなテコンドーがしたいです。
スポーツよりも武道的な方向に近いのでしょうか。力や勢いで攻め勝つのではなくて、機を見計らった上で差し込むように技をだしたいし、線で書いたようなうつくしい蹴りができるようになりんです。先輩や国分寺道場の方々みたいに!
だからまた鏡とにらめっこして、がんばります
もちろん、トゥル(型)もやりました。
撮る前にリハーサルしていたら、近くのベンチで見ていたおじさんが拍手してくれました。<スマホからの方:下の画像タップすると動きます>
ASC大会のために1ヶ月必死で練習した5月が、もう何年も前のことのように感じます。あんなに一生懸命練習したのに、相変わらず手足はバッタバッタです・・・。
すごくすごく楽しかったです。久々に自分の慣れ親しんだテコンドーをしたような気がします。
ちなみに、傾いた陽射しがまるで夕方のように見えますが
湖を後にしたの、午後2時です。
さて、学芸大テコンドー部といえば、学祭の「闘うチヂミ屋さん」!
夕ごはんにはチヂミを作りました。
合宿の日にちを今年の学祭とかぶせたのは、仲間とビデオ通話しやすいようにだけでなく、このためでもあります。
フライパンを温めながら、私は去年の学祭を回想しました。
当日パフォーマンス、私は入部2ヶ月で大した蹴りができないから不審者役をやって、先輩がそれをやっつける女子高校生役で。
まさかこの1年後にスウェーデンの湖のほとりでトゥルをやるとは、夢にも思っていませんでした。
チヂミ、上手に焼けました!
わざわざ遠出して大きいスーパーに行ったのですが、やはりいくつかの食材は見つけられず。
はたして、ニラもゴマ油も入っていないチヂミをチヂミと呼べるのかは謎です。
せっかくなので、同じ韓国料理のサムゲタンも作りました。
鳥一匹まるごとではなく、簡易バージョンです。さらに、こちらもクコの実や朝鮮人参など食材を省略しまくり、長ネギの代わりにタマネギを入れるという暴挙っぷり。サムゲタンといえるのかはまた微妙なところです。
ま、とってもおいしかったからいいか!
今日は、楽しすぎました。
部活の日々の眩しいくらいの思い出に、ちょっと浸りすぎたかもしれないです。
でもたぶん、私今日を思い出したら、「うううー帰りたいー」って気持ちが弱くなるんじゃなくて、「次あそこに帰るときまでに!」ってもうちょっとがんばれる気がするんです。
思い返したらきっとすごく寂しくなっちゃうけど、でもそのあとで、なんだか元気よりも柔らかい何かが出てくるように思います。
だから今日は、とってもとってもいい日です。