さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

10月30日 湖アルバム、ならびに妄想記

ちょこっと散歩したら、凍りかけの湖が綺麗だったので報告します。

 

 

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まだ水自体は固まっていないのですが、岸の木々につららができています。

空から下りてくる氷の魔女の指が、湖面に向かってだんだん伸びていくみたいです。
いちばん長い中指が波に触れた瞬間、一気に大きな湖じゅうが白く凍るんだと思います。

アナ雪のエルサといい、ナルニアの冬の女王といい、童話「雪の女王」といい、なぜ雪や氷を操る人はみんな女性なんだろうと思っていたけれど。

たしかになあ、この細くて冷たそうな指は、絶対女の人のものだよなあ、と思いました。

 

端のほうでは、薄く氷が張り始めています。

 

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独特の模様がうろこみたいで、今度は湖全体が大きなカメかヘビか龍に見えてきます。色的にはヘビでしょうか。

湖の下でぐるぐるとぐろを巻いてひっそり寝ていたのです。それが、寒くなったから体を縮めるようにぎゅっととぐろをきつくしたら、はしっこが少し浮き上がって、水面の膜に下から体を押し付けるような形になってしまったのだと思います。

ちなみに現実的なところ、近くにいた人曰く、僅かに波があるから、こんな模様になるそうです。薄く凍っては、一定の大きさになると波で簡単に割れてしまうからで。

たしかに、耳をすませてみると、氷どおしが擦れ合う小さな音がします。

 

岩がある岸のほう

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岩肌がつるつる凍りついて、うっかり脚をおくとかなり滑ります。

上から水を流したかのように、けっこうな面積が氷に覆われていますが、いちばん下のところだけ水にうたれて溶けて滝みたいです。

 

いちばん綺麗だなと思ったのは、葦などの茎についた氷。

透明でほんとうにクリスタルみたいです。こういうネックレスあったら欲しいな。

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 ふたつ小枝を折り取って老木の切り株にさしたら、なんだかとっても妄想がはかどるかんじ。

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楽器みたいだなと思って振ったら、実際に少しだけちゃりちゃり音がします。

これまたいい妄想絵本の種です。

 

 

そんなわけで、今日はなにか栄養を補給したような一日でした。