さむがりがさむいところへ

スウェーデン北部にある小さな町、ウメオに1年留学をすることになったので、日々の写真とマンガ日記と思ったことメモと教育実習日誌

10月21日 回答まとめメモ①

留学していると時々、学芸大の先輩・後輩・同級生から「交換留学に興味あるんだけど!」とか「スウェーデンの大学の授業について質問があって!」とか「ぶっちゃけウメオとヨテボリの違いって何なん!?」と連絡がきます。

なんかお役に立てたら嬉しいので、もらった質問と回答したことをメモしておきます。

 

 

 

<大学・授業>

私がいるのはUmeå大なので、もうひとつのGöteborg大についてはわからないことも多いです。

 

①授業は英語ですか?

基本的に留学生向けの授業は全て英語です。ヨテボリも同じくだそうです。

 

②地元の人たちと同じ授業を受けることはありますか?

授業によりけりですが、あります。
留学生向け授業をとっているスウェーデン人けっこういるんだなという印象です。
みなさん英語が流暢なのでコミュニケーションには困りません(こっちがしゃべれないことは多いけど!)。

 

③課題は学芸に比べて多いですか?

課題は多いですが、授業数が少ないのでそれほどきつくはありません。
ヨテボリでもウメオでも交換留学生になる条件として、ぴったり30ECT単位(=1学期に取れるMAX分)の授業をとらなくてはいけないんですが、それでもスケジュールはかなりスッキスキになります。授業については後で詳述します。

(以下、1ヶ月目の状況報告書から引用)
かねてから聞いていたとおり、自主学習が重視されます。授業時間が圧倒的に日本よりも少ない一方で、毎回宿題や予習はかなり要求されます。
ただ思ったのは、いちいち知らない単語を調べないと進めない英語だから時間がかかるだけで、量自体は多すぎるわけではないのかもしれません。

 

④一日に何コマくらいありますか?

毎回毎回、授業の行われる場所も曜日も時間も違うので、ほんっと週や月によりけりです。
私の場合はだいたい1日2コマです。ほんとは3コマあっても、時間かぶって行けない日もあります。

月ごとの典型的な1週間の授業をまとめてみました。前述の通り、このとおりにいかないことの方が多いですが。

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スウェーデン語の授業だけは単位換算外の自由授業(?)です。午前と午後で同じ内容を扱うので、自分のスケジュールに合わせて好きな方に出られます。
※ちなみに今、英作文の出席数がやばくて単位落としかけです。

 

⑤授業期間の仕組みがよくわかりません。 

 多くのスウェーデンの大学は、春学期・秋学期がさらにそれぞれ4つのシーズン(だいたい1ヶ月ごと)に分かれています。
ただし学期・シーズンの切れ目は大学によって様々で、ヨーテボリ大はウメオ大より2週間ほど後ろにずれています。

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Academic Calendar - Umeå University, Sweden

 

授業スピードや期間は、授業によってさまざまです。
例えば上記認知心理学の授業ように週3×1シーズンでみっちりやる授業もあれば、②英文学のように週1×4シーズンでゆったり進んでいくものもあります。

どれも単位は同じだけ7.5ECTSもらえることが多いです。
だから1学期で30ECTSとるには、だいたい4つ授業を選ぶことになります。(+ウメオ大ではスウェーデン語が自由単位としてとれます)

私は様々な学部の授業から興味があるものを4つつまみましたが、ひとつの分野の授業が4つでパックになっているものがあって、それでまとめてとることもできます。パックでとると授業がかぶって出られないなんてことはまずないそうです。
(例えば心理学パックだと、認知心理学+健康心理学+発達心理学+人格心理学がセットになっています。この場合、心理学部所属という扱いになるらしいです)

 

⑥ウメオ大、雰囲気どうですか?

大学の雰囲気はとても良いと思います。
おだやかで、誰に声をかけても助けてくれて、とにかく平和です。

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校舎はみんな新しくて綺麗で、ひとつの地域に密集しているので、自転車を買わなくても生活できます。学生寮の位置によってはあった方が便利なのかもしれないけれど、どのみち10月末からは道が凍ってしまうので乗っている人はごくわずかです。

大学のオリエンテーションでは、日々の生活に便利だからと自転車を買うことをすごく推されました。

ちなみに、数年前に、全世界の留学生満足度ランキングで一位に輝いたそうです。

ウメオ大学は2012年にタイムズ・ハイアー・エデュケーション(設立後50年以下の高等教育組織部門)で23位となり[4]、2013年には留学生満足度調査(the International Student Barometer)で国内第一位になった[5]

ウメオ大学 - Wikipedia

 

 

 

<生活>

①空き時間はどんなことしてるんですか?

私は課題をやったり、友達と料理を作ったり、地元のテコンドークラブに通ったり、バディーグループのイベントに行ったり、ブログを書いたり、近くの森や湖へ散歩したりしています。

夕食を一緒に作って食費を浮かす会 カテゴリーの記事一覧 - さむがりがさむいところへ

バディーグループ カテゴリーの記事一覧 - さむがりがさむいところへ

今のところはやりたいこと、やることが多くて、あまり暇だと感じることはありません。ただ11月になって授業が極端に少なくなる上に積雪で外へ出られないとなると・・・ちょっと病みそうで心配!


ちなみに、ヨテボリ大の先輩は週1で日本人学校の小学生クラスにボランティアに行き、授業の手伝いをしているそうです。
私も何か子どもと関わることがしたいと思って探していますが、残念ながら、今のところできていません。
ウメオには日本人学校はなく、幼稚部・小学部のある語学学校でのボランティアは人が足りているからと受け入れてもらえませんでした・・・たいへん悲しい・・・すっごく悲しい・・・。

 

②ぶっちゃけウメオはどうですか?物価とか雰囲気とか英語の質とか

ウメオは田舎ですが、平均年齢が30代と非常に若い町です。人口が爆発的に増えていて、どこもかしこも建設中のところばかり。
家族や大学生が多く、ほとんどの人が英語を喋れますが、全員が流暢なわけではありません(ヨーテボリだと流暢な英語の人ばかりだそうです)。年配の方だと道を聞いたときにスウェーデン語で返ってくることが多いのですが、それでも身振り手振りで一生懸命教えてくださいます。
みなさんほんとうに親切で、今まで声をかけて断られたりそっけなくされたことがありません。

 

街全体でそれほど外国人は多くありません。そのためか、店の案内表示がスウェーデン語しかないことも多々あります。
とくにアジア人はアフリカ系よりも少ないです。道を歩いていたら小さい子どもに「わーい外人さーん!」みたいなことを英語で(!)言われてニコニコ手を振ってもらえたことが何度かあります。

 

物価はもちろん日本よりは高いですが、同じスウェーデンの都市部と比べてどうなのかはちょっとよくわからないです。

スーパーで買えないものは中心街までいかないと見つからないけれど、ものすごく不便というわけではありません。あ、でも日本の食材を探すのはとっても大変で高いのと、ユニクロがないのはちょっと困るかな。

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中心街も、オーロラ観察スポットの湖も、ブルーベリーやきのこ狩りのできる森も、すべて徒歩圏内なのが小さな町の魅力です。

オーロラといえば、帰り道、ふと夜空を見上げるとオーロラが見えたりします。利便性や食材の品揃えで劣れど、ここだけは絶対ヨーテボリに負けない!!!(と謎の対抗意識を燃やしていた1ヶ月前の回答です)

 

 

 

<交換留学の制度・準備〉

学芸大からの交換留学生として行く場合です。私費留学や短期のほうはちょっとわからないです。

①留学のことはいつ頃から考えはじめましたか?

留学したいなーというのは高校生のときからぼんやり考えていたのですが、「よし動くか!」となったのは、12月の交換留学生追加募集の案内を見てからです。

 

奨学金は借りていますか?

借りていません。
ただ学芸大からの交換留学の場合、期間中は大学の後援会から月(金額はまた変わるかもしれないけれど)だったかな、ちょっとした補助金がもらえるので、それはいただいてます。

 

③学芸大で留学ってどうやって申し込めばいいですか?

交換留学の場合、大学の説明会に行っておけばだいたい大丈夫です。
ただ、実際の申込みのお知らせは学芸ポータルでさりげなーーく流れてるだけなので見逃さないように!!

 

④同級生でほかに留学や海外に行っている方はいますか?

交換留学に限って言えば、今現在で私の代の英語科から行ってるのは、私含めて2人だけです。もう一人の子も10ヶ月間ですが、私より1学期先に出発しています。

海外は、ほんとみなさんあっちこっち・・・この春休みに絞って言うと(回答したのが5月)、旅行に行ってる子はすごく多いし、ヨーロッパ圏に2,3週間海外一人旅した友達も何人か、あとインドネシアにボランティアに行った子もいるし・・・いっぱいです。短期留学については、たぶん夏休みに行く人がほとんどだと思います。

ちなみによく先輩たちから、「英語科がいなくなるピークは3年生」と聞きます。サークルや部活の執行代を終えてから留学行く人が多いそうです。

 

 

 

参考リンク

ブログ内「情報」カテゴリー記事一覧

出発までの流れ、交換留学の書類準備、授業申し込みなどについてまとめてあります。あと毎月のざっくり生活報告とか。

情報 カテゴリーの記事一覧 - さむがりがさむいところへ

 

ウメオ大学 留学生向けサイト

ビザや保険など手続き上のことから、空港→大学の交通手段、食費やウメオの気候など現地での生活の案内まで、さまざまな情報が載っています。

The International Student Guide

 

スウェーデンの授業申し込みに使う公式サイト

スウェーデンの大学の仕組みについて解説されています。

The Swedish higher education system - Universityadmissions.se

 

同時期の日本人留学生のブログ

ウメオ大 / 短期留学 / 歯学部

 ヨテボリ大 / 1年留学 / 教育学部