9月11日 こちら東京学芸大テコンドー部スウェーデン支局
テコンドーの道場に行ってきました。
残念ながらウメオにはITFの道場が無いということで(テコンドーには武道系のITFとスポーツ色の強いWTFという2つの流派に分かれており、昇級の仕組み、試合のルール、型まで大きな差があります。私がやっていたのはITFというマイナーな方です)、寮近くのWTFテコンドーの練習に行ってみることにしました。
先におことわりしておきますが、今日の話はテコンドーネタのみなので、いつにもまして詳しくない人にはナンノコッチャだと思います。
今日も私は元気に一日過ごしました!以上です!
自分のための記録なんだから、ともう開き直って好きなように書きます。
市民体育館のようなところの一角で練習をしているとのこと。
寮から徒歩20分。小さな森を抜けたところにありました。
いくつもホールがあって、それが1階やら地下やら2階やらに細かく分散しています。
階段や狭い通路が小難しく続いていて、また迷路みたいです。
地下だし天井は低いし普通に緊張してるしで、心臓がバックバク。
他のホールの案内板には、合気道、柔道、空手、弓道なども書いてありました。
ほんとうにたくさんの種類の競技の教室があるみたいです。
で。
やってまいりましたよ。もちろんカメラどころじゃないので、写真はないんですけど。
みなさんとってもウェルカムな雰囲気で、優しくしてくださいました。
驚いたのがですね、インストラクターだという赤帯の人たち、
今日の人数は全部で6人。黒帯や「THE 師範!」ってかんじの指導者がおらず、少ない人数でお互い声を掛け合って練習していて、学芸大の部活と近いものを感じました。
さすがWTF、ミット蹴りが最初から ”ヨプチャ→足降ろさずにノップンデトルチャギ”で、次は「同様+ティミョトラ」、次は”360°トルチャギ→ティミョトラ→そのまま反対の足で360°”みたいな。そこから先はほぼ全部に360°かティミョ系が含まれてたり。
連続技がエグいです。ついてけません。
ちなみに、360°ができずに苦労していたら、「ITFではこの技はないんだね!」と驚かれてしまいました。「違うんです、私ができないだけなんです!」って訴えたけど通じなかった・・・。
ITFだと、板とか割る前に気合を入れることはあっても、蹴る瞬間は「フッ!」って息を吐くだけですよね。
WTFだとおっかないです、奇声を上げながら攻撃してくるんです――って思ったけど、6年間剣道をやっていた私が言うことじゃなかった。
ちなみにこれも驚いたんですけど、水飲み休憩がありませんでした。
ウォーミングアップの後から、1時間ぶっ通しで動き続けます。しんどすぎて私は途中で1回抜けたんですけど、ほかのみなさんはケロっとした顔でずーっとやってる。すごい。
(同じスウェーデンのITF道場に行った先輩も水飲み休憩が無かったと言っていたので、もしかしたら「水飲み休憩」という文化自体が無いのかも?)
私もともと無駄な動きが多くてひとり疲れてるタイプの人間 + 動き慣れてない とかいろいろ割り引いても、なんだか疲れ方が周りとぜんぜん違うように感じました。
見ていると、蹴りがぜんぶ「軽く素早く!」というかんじみたい。引き足はなくて蹴った勢いそのまま振り切ってよかったり・・・ほんと、何から何まで違います。おもしろい。
やっぱりエクササイズっていう感覚が強いんですかね?
勢い良く蹴ってるときはまだポップな音楽が流れてるのは、1000歩譲ってわかるんです。
しっかし、壁について鏡に向かって、静かにキツいフォームの練習をしているときに "Ho, Hoooo!!!" みたいなのが流れてくると、なんか殺意が湧きます!
あとですね、「え!?めっちゃ上手いね!!」「即戦力じゃん!」みたいに、お世辞であってもべた褒めしていただけるのはうれしいんですけど、
さすがに、「スポーツ保険入ってないんです!っていうかまだ入るか決めてなくて!」と断りました・・・。
もう一回ぐらい見に行ってから、続けるか考えようと思います。
そうそう。
学芸大テコンドー部からもう一人スウェーデンに留学している方がいて、ときどき電話で近況報告会をします。
「その後で先生ちゃんと、『でも良い町だよ』って取ってつけたようにフォローしてた」と、取ってつけたようにフォローされました。
逆にこちらの授業では、悲しいくらいしょっちゅう「ヨーテボリ」という地名が出てきます。日本でいうと大阪、ストックホルムに次ぐ第二の都心だけあります。とってもとっても栄えているそうです。
べっつに!ウメオは!オーロラが!見れるからいいんです!!
心地よいを通り越した疲労度。
だけど、やっぱり思いっきり動くのは楽しいです!運動が絶望的に苦手なのと、運動が嫌いかどうかは、別問題なんです。
今日もまったく、いい一日です。