さむがりがさむいところへ

スウェーデンに留学をすることになったので、行くまでと行ってからと行ったあとの記録を残すことにしました。とりあえず行くまでは、心境の変化やら準備の様子やらを自分のためにつらつら書きます。

反省ノートに思うこと

今回は留学とは関係ありません。
迷ってることを語りたくなったので、ひとりで語ります。いつにもまして自分のためなので、長くなります。

 

 

私は小金井てらこやという無料学習支援サークルで、週2回、小学生の勉強をみています。

小金井てらこや
小金井市周辺の小中学生を対象に無料で学習支援を行っています。学校や塾とは違う第三の教育機関になること、勉強が苦手な生徒の居場所となることを目指して活動しています。

小金井てらこやとは? | 小金井てらこや

 

 

さて、私が代表に就任してから、新しく始めた制度に、「反省ノート」というものがあります。

 

これは、児童ひとりひとりにノートを作り、最初のページにはその子の基本情報(好きなもの、性格、苦手な教科など)、あとはその日の活動報告(何の教材をしたか、どんな様子だったか)を書くもの。

てらこやでは毎回どの大学生がどの児童につくか決まっていません。今まで話したことがない子についたりします。そういったときに困らないよう、毎回、大学生は児童の隣につく前に反省ノートを見て、その子がどんな子なのか、今回何を進めればいいのかなどを確認するのです。

 

 

さて、その反省ノートを作っているときに、全体で少し意見が分かれたことがあります。

それは、LD(学習障害)があると保護者さまから伝えられている子の基本情報に、『LDあり』とあらかじめ書くかどうか。

 

私は

  1. 児童につくとき、できるだけその子について知っていた方がよりよい対応ができる
  2. 保護者さまから聞いたなら、それは間違いない情報であるし、てらこや側に伝えられているなら、てらこやメンバー全体で共有すべき

という意見のもと、「書くべき!」派でした。


去年5月、ある子の漢字ドリルを見たのですが「この字、なんて書いてあるの?もう少し丁寧に書き直してみようか」「ほら、漢字の中の線をよ~く見てごらん」と細かめに注意した結果、その子が字を書くモチベーションを失いかけてしまったことがありました。
その子は、書字に困難がありました。
私はそれを知らず、(面倒くさくて宿題を適当にこなしているんだろう)と思っていたのです。

 

同じことが、初めてつく学生全員に起こるかもしれません。

だから私は、わかっている情報は当然、全部予めノートに書いておくべきだろう、と考えていました。

 

 

反対するメンバーの意見としては、

  1. 入会時には「おそらくLDが…」と言われていても、現在はほとんど分からないような子もいる。
  2. 最初から「この子は~の障害」と書いてあると、先入観をもって接してしまうかもしれない。どういう子なのか、どんな対応をすべきかは、自分の目で見て判断すべき。

というところ。

 

 

言っていることは、すごくよくわかります。そのとおりだなって。
とくに、2。

 

LDに限らず、「障害」という言葉を聞いてしまうと、つい何かしらの先入観をもってしまいがちです。

 

また、特別支援の授業を取り始めてからは、中途半端に知識をつけることで、逆に先入観が強まってしまう場合もあると気づきました。

「だから、特支専門の教授のなかには、他学科の生徒が特支の授業を気軽に取りに来るのを嫌がる人がいるんじゃない? 中途半端に座学ばっかりするから。ある障害について勉強したときに『こういう子がいる』ってなる。『こういう子いる』なら、まあいいんだろうけど」

これは、他大の特別支援教育学科に通う友人の言葉です。

 

「障害名が先に一人歩きすることもあるんだよ。『障害毎に』じゃなくて、『一人毎に』ってかんじだし」

文字にすると、なんていうか、ほんとうに当たり前のことなんです。

テレビや本でもよく見かけるし、授業でも再三言われるし、自分でもわかっている。つもり。

なのにやっぱり、気が付くと、事前に聞かされていた障害名で「あ、じゃあこういう子なのかなー」と見てしまっている自分がいます。

 

 

反省ノートの最初のページに障害名を書いておくこと、それを実際に児童につく前に見させることは、より子どもに対してバイアスをかけやすく誘導していることじゃないか?
とくに初めてその子につく1年生は、まだ経験も浅くて、反省ノートの事前情報だけに引っ張られやすいかもしれない。

 

でもそれって、「所属サッカー部か。体力ありそうだな」とか「沖縄出身?じゃあ暑いのは慣れてるのね」とか、そういうのと同じなんじゃないか?
つまり、一種のステレオタイプには間違いないけれど、それは後からその子と話していけば、すぐに外れるような色眼鏡。

 

情報はあるだけ与えておくべきで、それを判断するのは各個人。でもこれは、文字で完結に書いておくだけで良いのか?もっと慎重に、口頭で直接伝えていったほうがいいことじゃないのか?

 

 

ちょっとまとまらなくなってきました。 

 

 

ごちゃごちゃ、ぐるぐる考えて。

結局その場では、私の一存で、保護者様から聞いた情報、メンバーが今までの経験で得てきて全体で共有した方が良いと思える情報は、全て「基本情報」のページに書くことにしました。

でも、任期終了が迫った今も、まだ迷っています。
あれでよかったのか。

 

 

 

 

 

 

おまけ 

小金井てらこやのホームページ兼、活動報告ブログです。
私もときどき記事を書いています。

koganeiterakoya.com